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町長コラム「郷里に響け」

令和4年2月 「芽吹きを待つ」
 この冬はとりわけ寒さが厳しく、各地から届く大雪のニュースも後を絶たない。冬が厳しければ厳しいほど、春の訪れが待ち遠しいものだ。ある意味、町も今、自然災害からの復旧・復興という厳しい冬の時期が続いているのではないだろうか。突如として起きる災害のため、これまで注いできた多くの力が奪われる。もう一度以前のスタートラインに戻るだけでも、相当の労力がかかるだろう。今は耐え忍ぶ時期なのかもしれない。  しかし、復旧・復興事業も中間点を迎えており、多くの関係者の協力によって少しずつ光が見えてきたように思う。そしてこれからは、復興と同時にその先のまちづくりを見据えていかなければならない。  町の大きな課題は人口減少と少子高齢化だが、特に問題なのは少子化である。今までも若い世代が町に残れるよう様々な施策を講じてきたが、それでも少子化に歯止めがかからなかった。今は、自治体間で競うように少子化対策に力を入れており、若い世代を呼び込む工夫が必要だが、わが町は災害からの復旧・復興対策を最優先にせざるを得ない。その現状を踏まえ、町の魅力は何か、どんなところを伸ばしていこうかと自問自答する日々である。  先日、名取市の「かわまちてらす閖上」や河川防災ステーションを視察する機会があった。飲食店を含め多くの施設が再建され、若い世代も1日中そこで楽しめる場となっていた。本町でも河川防災ステーションを整備予定であり、それを足掛かりに地域の賑わいを創出していく場をつくりたいと思う。  町も、復興と同時に新たに生まれ変わらなければならない。厳しい冬を越え木々や草花が一斉に芽吹くように、必ず訪れる春を思い、町民の皆様とともに「より良い復興」を目指して前に進もう。  「冬来たりなば、春遠からじ」

 この冬はとりわけ寒さが厳しく、各地から届く大雪のニュースも後を絶たない。冬が厳しければ厳しいほど、春の訪れが待ち遠しいものだ。ある意味、町も今、自然災害からの復旧・復興という厳しい冬の時期が続いているのではないだろうか。突如として起きる災害のため、これまで注いできた多くの力が奪われる。もう一度以前のスタートラインに戻るだけでも、相当の労力がかかるだろう。今は耐え忍ぶ時期なのかもしれない。
 しかし、復旧・復興事業も中間点を迎えており、多くの関係者の協力によって少しずつ光が見えてきたように思う。そしてこれからは、復興と同時にその先のまちづくりを見据えていかなければならない。
 町の大きな課題は人口減少と少子高齢化だが、特に問題なのは少子化である。今までも若い世代が町に残れるよう様々な施策を講じてきたが、それでも少子化に歯止めがかからなかった。今は、自治体間で競うように少子化対策に力を入れており、若い世代を呼び込む工夫が必要だが、わが町は災害からの復旧・復興対策を最優先にせざるを得ない。その現状を踏まえ、町の魅力は何か、どんなところを伸ばしていこうかと自問自答する日々である。
 先日、名取市の「かわまちてらす閖上」や河川防災ステーションを視察する機会があった。飲食店を含め多くの施設が再建され、若い世代も1日中そこで楽しめる場となっていた。本町でも河川防災ステーションを整備予定であり、それを足掛かりに地域の賑わいを創出していく場をつくりたいと思う。
 町も、復興と同時に新たに生まれ変わらなければならない。厳しい冬を越え木々や草花が一斉に芽吹くように、必ず訪れる春を思い、町民の皆様とともに「より良い復興」を目指して前に進もう。
 「冬来たりなば、春遠からじ」